素人ですが

 欧州CLはリバプールの劇的逆転勝利で幕を閉めました。去年は正直、ビッグクラブの早期敗退で心が引き寄せられませんでしたが、今回は楽しかったですね。まぁ房と言われるでしょうが^^実際サッカーは素人ですしね。

 しかし、ACミランはカッコいいチームですね。ピルロがカッコいい^^やや底気味から組み立てるのが( ゜Д゜)ウマー。あとガットゥーゾ。彼の潰し方は最高ですな。本当にフィジカルが良い。他にも移籍により輝きを取り戻したクレスポ。史上最強のセンターバックコンビのネスタ・スタム。各ポジションにキラ星のごとくタレントの揃った、ユーべに伍する強いチームですよね。

 なのに、何故負けたか・・・。1つはリバプールもタレント的に負けてなかったというところですね。あえて、オーウェンを出して、その移籍金でシャビア・ロンゾを取ったときは、このチームは凄いと思いました。バロシェがユーロでかなり伸びたために、FWをバロシェに委ねた所は賛否両論でしょうが、FWだけでサッカーができるわけでないですから、これもありだと思います。そのためのシュミチェルですし。あと、ハマン。前半は怪我を考慮して使いませんでしたが、後半彼が入ってからは守備が安定します。それに、あのミドルは魅力的ですしね。当然、キャプテンのジェラードは素晴らしすぎました。伊達に代表でも活躍するだけはあります。こう見てみても、中央でラインがしっかりしているリバプールは良いチームだと思います。

 しかし、最近思うのは、リバプールの強さ以上に、イタリアサッカーの弱体化ではと思います。

 確かにイタリアは強い。バレージも「ネスタを超える逸材は10年は出ないであろうし、既に私を超えている。」と絶賛しています。ネスタにはバレージに比する統率力に、身体能力に恵まれている有利さがあるために、バレージもそう語ったのだと思います。ほかにも、Rバッジオ以来脈々と続くファンタジスタである、デルピエロ。究極のレジスタピルロ。ブィエリに続くカッサーノ。これだけタレントが揃いながら、国際大会での成績が落ちているのは何故か?

 σ(゜∇゜ )的には、世論じゃないかと思います。イタリアサッカーと言えば、カティナティオ。恐ろしいほど激しく守って、決して負けないサッカーを目指す。それが、イタリアの伝統でした。当然他国のファンから見れば、退屈なサッカー、面白みのないサッカーと非難され続けてきた訳です。σ(゜∇゜ )はそれこそがイタリアのカラーだからと思いますけどね。で、ここ最近のタレントの豊富さから、想像力とテクニック、運動量を駆使した、グラウンド全体を使う鬼パス回しのチームへと変貌しました。前半戦を見てもらえば解かりますが、圧倒的にゲームを支配してるんです。よく、Rマドリードがパスが芸術的だと、賞賛されますが、それ以上ですよ。今のイタリア代表やミランは。ただ、その高すぎる理想の為に、体が付いて行っていけない。そう感じます。後半戦が弱いんです。

 しかし、これはこれで素晴らしいんですよね。見ていて楽しいですから。つまらないサッカーでは決してありません。しかし、プロスポーツである以上、勝たなければならないのも、道理です。今のイタリアサッカーはその狭間で揺れている。そんな感じがしますね。